これからのシニアライフをさらにアクティブに!

企業インタビュー(4):株式会社トリドールホールディングス

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1985年創業の株式会社トリドールホールディングスは、「丸亀製麺」をはじめ、「とりどーる」、「豚屋とん一」など国内外1,500店舗以上の様々な営業形態の飲食店舗の運営を行う企業グループの持株会社です。今回は、営業企画部の伊藤英明課長ならびに経営企画室広報グループの深堀俊輔課長に「丸亀製麺」の事業を中心にお話を伺いました。

ーー グループ全体の店舗数も増加し、急成長されていますね。貴社の事業内容についてお聞かせください。

讃岐釜揚げうどん「丸亀製麺」をはじめ、焼き鳥の「とりどーる」、焼きそば専門店「長田本庄軒」、豚カツの「豚屋とん一」、「コナズ珈琲」を含むカフェなど国内外1,500店舗以上の飲食店を全般的に運営している会社になります。

 

 

ーー 外食だけでなく中食へも参入意向があると聞きました。  

もともと当社は「丸亀製麺」が“手づくり・できたて”にこだわっておりましたので、基本的には外食をメインに事業を行っておりました。最近ではテイクアウトや中食への垣根がなくなっていくなかで、例えば「丸亀製麺」で天ぷらのお持ち帰りをしたり、親子丼のような丼物をテイクアウトできるようなことを試験的に行っています。テイクアウトのニーズも出てきていますので、外食企業として中食への試みをしていきたいと考えております。これまでも基本的にはお客様のご希望に沿うようにと考えてテイクアウトをしてきました。これからも自然発生的に色々な形の中食が起きてくるかもしれません。「丸亀製麺」でのお持ち帰りは今年に入ってから対応が困難な一部の店舗を除いてほぼ全店舗で対応できるようになってきています。

ーー 幅広い年齢層をターゲットにされていますが、特にシニアに向けてどのようなサービスをされていますか。

小さなお子様からご年配の方まで幅広い年齢層の方々を対象にサービスを提供させていただいておりますが、一部の店舗でシニア向けのサービスを実験的に行っているところもあります。基本的には「丸亀製麺」で提供させていただいている商品のように子供から年配の方々まで楽しむことができる商品をご提供できているのではないかと思っております。

限定的ではありますが、“食を通じてお客様に喜びを提供する”という当社理念と合致することからグループ化したライフスタイルブランド「SONOKO」があります。「SONOKO」は料理・美容研究家である故鈴木その子氏が設立したブランドで無添加の食を軸に美と健康を提案する健康自然食品を扱っており、ノンオイルであったり健康を意識した高齢の方が会員になっており、高齢化の進む日本で今後も増加することが予想される“アクティブシニア”という顧客を得ております。

ーー パート・アルバイト募集でシニアを積極的に採用されているようですね。

グループ全体では、シニアの方々を限定的に採用しているというわけではありませんが、「丸亀製麺」では一般的にシニアの方々が多く働いているというイメージがあるようです。むしろ地域に根差したお店、地域一番のお店を目指しています。そういうことから、地域の主婦の方であったりシニアの方に従業員として来ていただいている状態です。現在、弊社のパート・アルバイトの定年は65歳ですので、基本的には65歳までは雇用状態を確保し、それから先は70歳までを定年延長として再雇用しております。

「丸亀製麺」のような店舗ではちょっとした店内調理が必要であったりしますので、ご家庭で料理経験のある主婦の方や年配のご婦人方が厨房にいらっしゃると助かります。調理という技術的なことも大切ですし、オープンキッチンというところでお客様と対面しながら仕事をすることになりますので、シニアの方ならではの顧客に対するホスピタリティーというものが見られます。そういった面からちょっとした気配りをしていただけるので助かります。そのような人生経験の豊富な方が弊社で働いているというのはとても助かります。調理技術、ホスピタリティー、雰囲気の面でもやはり地域の方々が食事に集まる場として、顧客に安心感を与え入りやすい店舗という雰囲気を醸し出しているのではないでしょうか。

ーー シニアが貴社で働くことでアドバンテージはありますか?

調理の経験を生かすことができると思います。「丸亀製麺」においては、最近では製麺に「麺職人」制度というものを導入しております。製麺を極めるために社内試験を受けていただき、合格していただいた方には「麺職人」の認定を出しております。ある程度経験やこだわりがシニアにとって生かされてくるのではないかと思われます。またやりがいにもつながってくると考えております。

基本的には社員であれば全国いろいろなところへの転勤がありますが、パートでシニアが働く場合は最寄り店舗で長年働くことができます。最近では働き方改革ということもあり働き方が多様化してきていますが、美味しい商品を提供するために作業工程に強いこだわりとプ

ライドをお持ちのシニアを見かけます。製麺はマニュアルに沿って作っていただくことでお客様にお出しできる美味しい麺が出来上がりますが、小麦粉、塩、水という限られた食材しか使わない非常なシンプルなものであるがゆえに、こだわりを持ったシニアが作った麺が社員の作る麺より美味しく出来上がるということもございます。

「丸亀製麺」では、新しい商品を加えることによってIH調理器を導入してお客様の目の前で焼く調理が増えたりもしています。ということでひと手間かかる工程もありますが、特別な調理技術を必要とするわけではありませんので調理の瞬間を見ていただけるということでお客様に喜んでいただいていると考えております。

店舗においてはシニアスタッフから様々なアドバイスをいただくことが改善につながることもあります。このようなアドバイスを他の店舗でも生かし、アドバイス提供者にもメリットがあるような仕組みもあります。

ーー シニア雇用に関して、特徴的なことはありますか。

シニア雇用については長所が沢山ございますが、一般に人生経験が豊富であることからオープンキッチンにおいてはコミュニケーション力があります。積極的に仕事をしたいと思っている方が多く見受けられます。労働時間が決まっていても更に働きたいという声も聞きます。一つ一つの作業にプライドをお持ちであることもあろうかと思います。先ほどの「麺職人」の話だけではなく、天ぷらも一つ一つ丁寧に揚げ、出来立てをお客様に積極的にお声掛けしてお取りいただいたりしています。そういったことがシニアの特徴として表れているのではないでしょうか。

ーー 貴社が考えるアクティブエイジングとは?

地域に根差して店舗運営をするなかでシニアの方々が弊社で働くことで楽しんでもらえたり、幅広い年齢層の従業員が働いているなかで、いろいろな年齢の従業員やお客様と関わるなかでよりアクティブに仕事ができるのではないかと考えております。

今時のご高齢の方はすごくお元気ですので、そういった方々が弊社の店舗をうまく使って毎日楽しみながら働くということができれば私たちも助かりますし、地域の方々すなわちお客様もきっと喜んでいただけると思いますし、その方にとってもやりがいになればいいなと思います。

そのような場として店舗では子どもや孫のような若い方や年配の方が一緒に働いていますので、お互い助け合ったりいろいろなことを教えられたり教えたりすることができる環境になっているのではないでしょうか。

ーー 現在、直面または取り組んでいる課題についてお教えください

現在は離職防止を大きな課題の一つとして取り組んでおります。今後、日本の人口が減少していくなかで、いかに長くお仕事をしていただけるかが課題になってきます。新しくスタッフとして入ってこられた方がすぐに辞めてしまわないようにする対策として、“トレーナー制度”を導入しております。店舗における天ぷら、製麺、おむすびといったそれぞれのポジションごとにある程度スキルと知識を持った仕事の能力が高い方々が、新しく入ってきたスタッフにトレーナーとして指導していただくという制度です。そのためには社内で“トレーナー制度”の資格試験を受けていただくことになります。実際には新しく入ってきたスタッフにその日に行う作業に担当となるトレーナーが付き添って業務を行うことになります。新しく入ったスタッフもしっかり教えてもらえるために余計なストレスを持つことがありませんし、トレーナーの方も毎日の業務のなかでやりがいを感じていただけることから離職の防止につながることになろうかと思われます。

また、働き方の提案も課題の一つとして並行して取り組んでおります。今までであれば一日8時間働いていただくことが当然会社にとってありがたいということになろうかと思われますが、例えば、今は朝の短い時間だけであったり、閉店間際の短い時間だけ、というような短い仕事の振り分けを用意させていただいておりますので、時間制約のあるいろいろな方々が働くことができるようにしています。地域によっては、営業前の短い時間だけ店舗周りの掃除をしていただいたり、閉店後の後片付けだけを行うために店舗に来ていただくシニアの方もいらっしゃいます。このように限られた決められた時間でしか働くことができない方々でも働くことができる場を提供しております。

ーー 今後のトリドールのサービス展開をお聞かせください。

2025年度までに世界で6,000店舗展開し、世界外食企業売上トップ10を目指したいと考えております。現在、グループ全体で1,500店舗以上あるうちの約3分の1を占める主軸である「丸亀製麺」だけではなく、第二、第三の柱となる業態を探して事業を拡大していくなかで、他の会社に新しくトリドールグループに入っていただくことで規模を拡大して行くことも考えております。

「丸亀製麺」だけですと、国内約800店舗と海外約200店舗を運営しております。海外店舗数では中国が最も多く、次いでインドネシアになります。「丸亀製麺」の店舗売り上げが最も多いのは、ハワイのワイキキ店になります。日本で提供しているものをそのまま現地で同じように提供するのではなく、現地に住んでいる方々の食文化やニーズ等に合わせてメニューや味など柔軟に対応することもあります。国や地域によってハラルフードや豚骨・鶏がらスープを使ったうどん、パクチー、生の唐辛子などを提供するのもその例となります。海外も含め高級な食事を提供するのではなく大衆業態として事業を行っておりますので、シニアを含めた幅広い客層を対象に今後も事業を進めていく予定です。

本日はありがとうございました。

2018年8月 (株式会社トリドールホールディングス神戸本社にて)

伊藤 英明(いとう ひであき)
営業企画部 課長
営業企画課
PS採用推進課
営業社員育成課

深堀 俊輔(ふかぼり しゅんすけ)
経営企画室 広報グループ 課長

株式会社トリドールホールディングス

(敬称略)

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