高齢期を迎えた親と語りにくい話題は何か。数年前、米国の非営利団体がそんな調査をしたそうだ。「葬儀の計画」や「家の売却」などを抑え、首位になった回答は「車の運転をやめることの必要性」。およそ3人に1人が、この選択肢を選んだという。
▼米国のオフィスを舞台とするNHKラジオの「実践ビジネス英語」も、先ごろこの話を取り上げていた。働く世代にとって「自分の親から車の鍵を取り上げるつらさ」は、それだけ身近で切実な悩みということだ。テキストの解説記事は、運転が便利さだけでなく、生きる誇りも支えてきたがゆえの難しさを指摘している。
▼警察庁が昨年の交通死亡事故の傾向をまとめた。総数は年々減っているが、75歳以上の「高齢運転者」による死亡事故は、この世代の人数が増えたこともあり高どまりしている。昨年は団塊世代が70代を迎え始めた。地方から上京して大都市の郊外に家を建て、休日にはマイカーでドライブを楽しんだ集団が75歳に近づく。
▼米国ではベビーブーマーの・・・

情報源: (春秋)子供にとって、高齢期を迎えた親と語りにくい話題は何か・・・:日本経済新聞