吉野町上市(かみいち)で、ランチタイムの「食堂わたなべさん所(とこ)」が盛況だ。独り暮らしの高齢者を元気づけようと昨年始まり、ほぼ月1回ペースの営業。総菜やご飯類は30~40種類。ボランティアが当日調理し、少量で提供する。多くが50~100円と割安で、バイキングのように楽しめる趣向だ。
狭い通り沿いに家屋が密集し、町役場や郵便局がある一角。「わたなべ」の看板のかかる元呉服店の町屋に、「お食事処(どころ)」の赤いのぼりとちょうちんが掲げられている。
8回目の開催となった4月23日。午前10時半前に人だかりができ、11時の開店を繰り上げて、営業が始まった。ずらりと並んだお総菜に目を凝らして品定めするお客さんたち。8品買った坂口みつ子さん(85)は「おいしくて珍しいものもある。この食堂が待ち遠しくなりました」。
たけのこ煮、よもぎ団子、春のグラタン、鶏肉バンバンジーなど和洋中の総菜に、旬の食材を使う。持ち帰りもできる。最高額はちらしずしの200円。たこ焼きは1個20円から。
約10年前に店じまいした呉服…

情報源: 奈良)多彩な総菜・ご飯、高齢客を魅了 吉野で実験食堂:朝日新聞デジタル