世界興行収入No.1シリーズ最新作であり、マーベル・スタジオの10年間の集大成『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。かつてない壮大なスケールで、誰も想像ができなかったであろうヒーローたちの物語の結末を描いたアンソニー・ルッソ監督に、世界に向けたクリエイティブを聞いた。
◆ヒーロー同士の共演には1つの物語の軸が必要
ロバート・ダウニーJr.が最強ヒーローであるアイアンマンに扮した『アイアンマン』(08年)を第1作とするマーベル・シネマティック・ユニバースは、10年にわたりキャプテン・アメリカやマイティ・ソーなど次々とシリーズを世に送り出し、世界中で大ヒットを収めてきた。
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◆関係性を楽しめるように調整したコミカルとシリアスのバランス
第二次世界大戦で生き残ったヒーロー『キャプテン・アメリカ』シリーズはシリアスで硬派なストーリーだが、『アイアンマン』や『マイティ・ソー』、『ガーディアンズ~』シリーズはコミカルな要素が強めであり、『スパイダーマン:ホームカミング』は主人公が現役高校生で物語も若年層向けの作品となっていた。それぞれ世界観やトーンの異なるシリーズのヒーローたちが一堂に会する『アベンジャーズ』シリーズを手がける際には、そのバランスが作品そのもののテイストを大きく左右する要因になる。ルッソ監督はキャラクターそれぞれの物語の背景を全体のストーリーに組み込む際に、そのバランスを計っていることを明かした。
「今作で言えば、サノスの養女であり確執がもっとも深いガモーラが登場するシーンでは必然的にシリアスなトーンで作らなければいけませんが、『ガーディアンズ~』以外のシリーズのキャラクターからすると、「サノス? 知らないなぁ…」と言った感じで最初は危機感をほとんど感じていないので、コミカルなシーンが作りやすくなります。そんなふうに、観客が敵とヒーローたちそれぞれとの関係性を楽しめるようにコミカルとシリアスのバランスを考えながら作っています。作品によっては客層も意識していて、『アントマン』は比較的若い層の観客にウケる内容にしていますが、『~/ウィンター・ソルジャー』はシニア層に響くように作っています。それぞれの作品の主人公の特性を意識して、観客が自然に物語に入り込めるようにすることが重要です」・・・

情報源: 『アベンジャーズ』クリエイティブ – エンタメ – 朝日新聞デジタル&w