1970年代、モデルとして数々の有名写真家とともに仕事をし活躍したヤン・ド・ヴィレヌーヴ。73歳の今も現役のモデルとして引きも切らない人気の彼女が語る、美しさの意味。

■あなたにとって外見はどれほど重要ですか?
「まったく重要じゃないわね。ずっとモデルをやってきた私がこんなことを言うのはおかしいかもしれないけれど、見た目なんて本当にどうだっていいの。ずっとそう思ってきた。若いころは劣等感があったわよ。女友達はみんな巻き髪で、胸があって、可愛らしいのに、私はとても背が高くて10セントコインみたいにペッタンコ。でも、オハイオの高校でチャリティのファッションショーに参加して、いろんな服を着たことで、自分に対する見方が変わったの。ただね、モデルになることに実は罪悪感を感じていた。おじがポリオを患っていたので、おしゃれなんかにかまっている場合じゃないと思ったのね。おじは、ひとりでは歩くことも、ご飯を食べることも、トイレに行くこともできなかったけれど、 ちゃんと生活していた。家業の不動産屋を受け継いで、いつも誰かのために素敵な家を見つけてあげていた。ロック・ハドソンに似ていてね。彼がヘッドホンをつけてベッドに横たわっている姿が今でも目に浮かぶわ。おじは40歳で結婚して、父親になって、そして家族でよく旅行に出かけたの。彼は何事にも邪魔されない生き方を教えてくれた。あれほどインスピレーションを与えてくれた人はほかにはいないわね。それに比べて私といえば、広告やきれいな洋服につられてあちこちフラフラ……うわべばかりの生活とでもいうのかしら。そこに罪の意識を感じていたんだと思う」

■それにしても、信じられないくらいお若いですね。
「運がよかったのね。 特別なことはしていないのよ。私はね、美容院も歯医者も、どちらも同じくらい大切だと思っているの。町にとてもいい美容師がいて、カットはいつも彼にまかせている。でも、そのほかのコスメにはお金をかけないし、ボトックスなんかもやらないの。これまでずっと続けてきたのは、朝、顔に冷たい水を20回吹きかけたあとにレモンを入れたお湯を飲むことだけ。私は体育の教師の娘として育ったくせに、運動が大嫌いで。ずっと運動を続けてきた母は、今も元気にしているわ。私が運動を続けられたのは彼女のおかげね。週3回ジムへ通っているし、自宅にはローイングマシンがあるの」
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情報源: 73歳の現役モデル、ヤンの美しき人生|ハーパーズ バザー(Harper’s BAZAAR)