「老後資金を作るために、無駄な支出をなくしておきたいのですが……」。こう話して家計相談にやって来たのは、契約社員のYさん(47)。独身男性です。体調を崩して早期退職した後、契約社員として働いています。会社からの退職金はなく、自分で老後資金をためるしかないので、家計をしっかりとしていきたいと望んでいます。「同居している両親も80歳目前の高齢だし、介護のことも考えなくてはいけない。私は生涯独身だろうから、自分の介護費用も準備しておかなくてはいけない」とYさん。「今、親が倒れたとか何かあっても、支払えるお金がない」と心配しています。
毎月の収支から、どのあたりが心配の原因なのかを知るため、家計の状況を聞きました。毎月の収入は26万5000円。実家暮らしなので家賃はかかりませんが、年金暮らしの両親に生活費10万円を入れており、支出の総額は27万6000円。毎月約1万円の赤字です。2か月分ほど支給される賞与(ボーナス)がありますが、体力づくりで始めたダイビングをする資金に使い、ほぼ残りません。

■投資にお金を回し過ぎる「積み立て貧乏」
さらに問題なのが、Yさんの積み立てだったのです。Yさんが前の会社を退職してからも続けている、個人型確定拠出年金(iDeCo)への掛け金のほか、今の会社の契約社員となった時に始めた財形貯蓄、積み立て投資信託などへの支出が多かったのです。
この状態はいわゆる「積み立て貧乏」です。お金はあるはずなのに、すぐには使いにくい投資に回してしまい手元にお金が残らない状況なのです。そして、こうした積み立ては銀行の残高に残らず、Yさんは「現金がない……」と焦ることになりました。・・・

情報源: 積み立て過ぎで今は火の車 47歳独身男性の老後不安|マネー研究所|NIKKEI STYLE