玩具の代表的な展示会の一つ「クリスマスおもちゃ見本市2018」が5日から東京・台東で始まった。今年の目玉はハイテク玩具だ。ドローン(小型無人機)技術を応用した空飛ぶボールや、ペットのように遊べる動物型のロボットが出品された。メーカーは産業界の先端技術を取り入れて、伸び悩むおもちゃ市場の活性化を目指す。
会場内でもひときわ大きな人だかりができていたのがバンダイ(東京・台東)の空飛ぶおもちゃ「エアロノヴァ」(税別5400円)の実演ブースだ。複数のプロペラとセンサーを搭載した球形の玩具で、ドローン技術を取り入れた。
コントローラーではなく手の動きで操作するのが特長だ。手をかざしたり交差させたりしてセンサーに読み取らせ、体の周りを1周させたり、複数人でキャッチボールのように行き来させたりできる。
実際の動物に近い遊び方ができるペットロボットも人気を集めそうだ。タカラトミーの「ハロー!ズーマー ミニチュアダックス」(税別1万5000円)は音声認識機能があり、名前を覚えたり「おすわり」などの指示に従ったりする。倒れても自分で起き上がる。日本語と英語を認識して20以上の動作をする。
同社の「ハロー!はらぺこラビット」(税別5800円)は紙でできたニンジンなどを口元に持っていくと食べ、食べ終わるとしっぽを上げて細かくなった紙のおやつを排せつする。鼻などにセンサーやスイッチがあり、なでたり押したりしてふれあい遊びができる。
バンダイ子会社、シー・シー・ピー(東京・台東)の「ポンジーズ」(税別3280円)は肌触りの良さが特長のペットロボットだ。やわらかい素材で覆われた球体に目と猫のような耳がついており、頭をなでるとセンサーで認識して鳴き声を出す。しっぽは様々なところに巻き付けられるためファッションアイテムとしても活用できる。
ハイテク玩具が増えるのは、産業界でドローンやロボットが定着しつつあるのが大きい。量産により関連部品が安くなるとおもちゃにも使いやすい。数年前から様々なドローン玩具が発売され「ラジコン」などと並ぶ一つのジャンルになった。
おもちゃの市場規模はこの数年、8000億円程度で横ばいが続く。少子化が進む中では健闘しているとはいえ、大幅な成長は見込みにくい状況だ。メーカーは新商品で高齢者など新たな使い手も開拓したい考えだ。

情報源: ハイテク玩具、ここまで進化 空飛ぶボールやペットロボ:日本経済新聞