◇英語の勉強、娘に毎日メール・・・ 
敬老の日の17日、赤磐市二井の西岡翼さん(100)方を伊原木知事が訪れ、長寿の記念品を手渡した。70歳を過ぎてから英語の勉強を始めるなど好奇心旺盛で、最近の楽しみは、大阪で暮らす娘に携帯電話で1日1通のメールを送ることで「漢字の変換が難しいけど、続けていきたい」と、新たな挑戦が活力になっているという。西岡さんに長寿の秘訣などを聞いた。

◇赤磐・西岡さん 「感謝の気持ち持って」
5人きょうだいの2番目で赤磐市の農家で生まれ育った西岡さんは戦後、満州(現中国東北部)から引き揚げて桃を栽培し、乳牛を育てた。60歳で始めたソフトテニスは、地域で優勝するほど上達し、95歳まで続けた。西岡さんは「健康法といえば健康法。ただ、相手が下手だっただけ」とユーモアまじりに振り返る。
「仕事ばかりの人生もどうか」と思い立ち、70代前半で仕事の第一線を退くと、海外へ旅に出るように。米国を手始めに、欧州やエジプト、カナダなど、これまでに20か国以上を訪問。旅行をきっかけに英字新聞を読むようになり、テレビで国際情勢を報じるニュースを見るのも習慣になった。
2年ほど前に亡くなった妻の富美子さんとは、2人の子どもを育てた。この日、お祝いに駆けつけた長女で元小学校教員の大森佳子さん(72)(大阪府高槻市)は、西岡さんに小学生の時に諭された一言で、その後の人生の方向性が決まったという。
小学3年の頃、「オルガンを買って」とねだると、「そんなに音楽がしたければ、人より毎朝1時間早く学校に行き、練習しなさい」と言われた。それから始めた朝練習は高校3年頃まで続き、大学を卒業して音楽教諭になった。大森さんは「一本気で気難しかった父の、唯一の私への教えかもしれません。それで今の私があります」と感謝する。
一人暮らしの西岡さんは自炊しており、毎朝6時半には起きて新聞を読んだ後、茶わん1杯のごはんとみそ汁、漬けものを食べる。白身魚を好み、晩酌にワインを飲むこともあるという。
訪問した伊原木知事が「よい習慣が、長寿の秘訣ですか」と聞くと、西岡さんは「やっぱり親のDNAですか」と回答。親類らを笑わせた後、報道陣にこう明かした。
「皆さんとお話をしながら、感謝の気持ちで生きることじゃ」 

◇県内100歳以上1398人
県のまとめによると、9月1日現在の県内の100歳以上の高齢者は1398人。自治体別では岡山市382人、倉敷市271人、津山市73人の順に多く、最少は西粟倉村の1人で、赤磐市は30人。最高齢者は里庄町の江原加野さんの111歳。

情報源: 100歳 活力源常に好奇心 : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)