今月のマネーハックは先月に引き続き、「共働き」を取り上げます。これまで述べてきたように、人生100年時代を見据えると、夫婦共働きは必須といえます。しかも、共働きのお金の問題は、再考すべきテーマがたくさんあります。今月は各テーマの解決に向けてのヒントを提示してみたいと思います。今回は家計シェアのあり方です。
家族として生活を営む以上、「支出は1つ」です。しかし、共働きでは実態として「収入は2つ」ですから、夫婦それぞれの口座に給与が振り込まれ、そこから分担して家計をやり繰りしていくことになります。

■共働き夫婦は家計分担が曖昧になりがち
専業主婦の場合は、会社員の夫がもらった「1つの収入」でやり繰りしていました。また、共働きでも夫が正社員で妻はパートのような場合、妻の年収分(100万円程度)は「全て子どもの学費に使う」「全部預貯金して住宅ローンの返済資金にする」といった形になることが多いものです。実は専業主婦とあまり変わりないシンプルな家計です。
ところが、夫婦ともに正社員で妻400万円、夫600万円というように2人でそれなりに稼いでいると、家計の分担も曖昧になりがちです。
これは、せっかく2つの蛇口から水をためているのに、穴が2つ開いていて無駄に水が流れ落ちるバケツのようなものです。「2つの収入で2つの支出」ではどんなに稼ごうとお金はたまりません。
家計を効率化して、貯蓄率を高めるためには「2つの収入で1つの支出」を上手にやり繰りしていく必要があります。

■家計の支出を1つにまとめるのは簡単でない
しかし、家計の支出を1つにまとめるのは共働きにとってそれほど簡単なことではありません。
光熱費や携帯電話料金など、銀行口座やクレジットカードで引き落とすものはどちらかの口座を指定するしかありません。一方で、食費や日用品の主たる負担者は妻になることが多いものです。とはいえ、妻が100%負担するのは困難です。「帰りに牛乳買ってきて」と夫に頼むことはよくあります。・・・

情報源: 共働き家計の鉄則 ダブル収入でも支出はひとまとめに|マネー研究所|NIKKEI STYLE