郡山観光交通(福島県郡山市)は、子会社の白河観光交通(同県白河市)と「定額タクシー」の実証実験を始めた。郡山は月額制で乗り放題、白河は切符制で寄り道しながら2地点を結ぶ方式で、運転免許を返納した高齢者らが買い物や通院に使う需要を開拓する。両社を経営する山口松之進社長は「割高感のあったタクシーを日常的に利用しやすくしたい」と話している。
定額サービスの実験地域として国土交通省が採択した7件のうち2件を担う。12月21日まで実施し、2019年度以降の本格導入を検討する。
郡山では南北に最大で3キロメートル、東西2キロメートル程度のエリア内に食品スーパーや病院を含む3つの区域を設定。区域の広さに応じて月2万5千~3万2千円で、会員証を定期券のように使えるようにした。
白河では自宅と行き先のほかに中心市街地の1カ所に寄れる「より道きっぷ」を1800~9000円で発行。市内を26区域に分け、同じ区域の住民は相乗りできるため「割り勘」のメリットもある。
通常は初乗り510円に距離と時間に応じて90円刻みの加算があるため、いずれのサービスも割安な利用が見込める。事業者にとっては効率的な配車や安定的な収益の確保につながるため「人口減少時代に対応できる地方型のタクシーを提案したい」(山口社長)という。

情報源: 福島で「定額タクシー」実験 地方の需要創出:日本経済新聞