匝瑳市が高齢者の筋力アップや介護予防に向けた「健康体操」の普及に力を入れている。導入から2年を迎えた現在、市内12団体の177人が週1回のペースで取り組んでおり、効果も表れているという。市の人口に占める65歳以上の割合が3割を超える中、市は参加者のすそ野を広げたい考えで、市内で4日、団体同士の交流会を初めて開いた。
市は、お年寄りに住み慣れた地域で元気に暮らし続けてもらおうと、「いきいき百歳体操」の活用を2016年10月に始めた。高知市が02年に発案した体操で、気軽に行えることから全国に広がっている。
約30分の体操では、手首や足首に重りを巻き付け、合図とともに手足をゆっくり動かしていく。筋力やバランス力を高めることで、転倒による骨折や寝たきりの予防につなげ、健康寿命を延ばす狙いがある。
匝瑳市は体操に取り組む団体を支援するため、体操の流れを収めた映像や重りを貸し出したり、参加者の体力測定を行ったりしている。市には「正座ができるようになった」「階段をスタスタ上れるようになった」と体の変化を喜ぶ声が届いており、今後2団体が新たに加わるという。
この日の交流会は、体操の導入から2年を迎えたことを踏まえ、日頃は別々に活動している団体が連携し、協力して普及を図ってもらおうと市が企画。会場の八日市場公民館には10団体の約70人が集まった。講師役の作業療法士が「正しい方法で鍛えれば高齢者でも筋力は向上する。無理なく、できる範囲で続けることがポイント」とアドバイスした後、参加者らが体操の基本を復習するなどした。週1回の活動に欠かさず臨んでいるという同市八日市場の大友珠代さん(84)は「体操のおかげで転ばないようになりました」と笑顔で話していた。
市によると、体操に取り組む地域には偏りがあるといい、高齢者支援課の塚本優課長は「介護予防のためにも、多くの方に参加してほしい」と呼びかけている。問い合わせは同課(0479・73・0033)。

情報源: 健康体操 広がる輪…匝瑳市 : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)