・売上高1000億円台を2年連続でキープ
・少子高齢化を見据え、2004年に医療福祉分野に参入
・グループホーム最大手、メディカル・ケアを90億円で買収
・業界4位へ浮上
・買収・共同出資で事業のすそ野を広げる
・高齢者福祉+子育て支援「学研版地域包括ケア」確立へ

学研ホールディングス<9470>は学習教室・進学塾、参考書、児童書など教育事業のリーディングカンパニーとして知られるが、同社にはもう一つの顔がある。「医療福祉」事業の担い手として近年、急速に存在感を高めている。高齢者福祉と子育て支援を両輪に事業を展開し、今や全売上高の4分の1近くを占めるまでに成長。この9月にはグループホーム最大手のメディカル・ケア・サービス(さいたま市)を約90億円で買収し、攻勢を一段と強めている。

■売上高1000億円台を2年連続でキープ
学研HDが事業分野とするのは教育と医療福祉。セグメント(部門)としては次の4つからなる。学習教室・進学塾などの「教育サービス事業」、児童書、参考書・辞書、電子出版などの「教育コンテンツ事業」、教科書・教科書指導書、幼稚園・保育所向けの備品用品などの「教育ソリューション事業」、そして今回スポットをあてる「医療福祉サービス事業」だ。
現在集計中の2018年9月期決算の業績は売上高1070億円(4.7%増)、営業利益36億円(6.4%増)を見込む。持ち株会社制移行による学研HD発足後9期連続増収、営業利益は4期連続の増益となる。業績の足どりは好調に見えるが、実は1年前の前回決算で15期ぶりに売上高1000億円、営業利益30億円超のレベルに復帰を遂げたばかり。
学研は2000年代に入って長らく業績停滞に苦しんできた。デフレの長期化に加え、インターネットの台頭による顧客ニーズの多様化や少子化、出版離れなどが直撃し、2010年には創業以来の看板雑誌である『学習』と『科学』が相次いで休刊した。この頃、売上高は800億円を割り込み、20億円を超える営業赤字に沈んでいたのだ。

■少子高齢化を見据え、2004年に医療福祉分野に参入
同社が創業以来、主力市場としてきた年少人口(15歳未満)は少子化に伴い減少が続いている。国内の教育市場が縮小に向かう中で、新たなターゲットに定めたのが医療福祉分野だ。2004年、ココファン(現学研ココファンホールディングス)を設立し、高齢者介護ビジネスに名乗りをあげた。・・・

情報源: 【学研HD】高齢者ビジネス拡大へ M&Aで攻勢 – M&A Online