コールセンターなどへの人材派遣を手がけるCRGホールディングスが10日、東証マザーズに上場した。初値は公募・売り出し価格(公開価格、1120円)を64%上回る1832円、終値は初値を3%上回る1890円だった。記者会見した古沢孝社長は「シニア層を有効活用して成長したい」と述べた。主なやりとりは以下の通り。

――初値が公開価格を大幅に上回りました。
「まずはホッとしている。成長性をしっかりと評価していただいた」
――人材不足という追い風が吹いています。一方で競争も激しい市場です。強みは。
「当社が強みを持つコールセンターへの派遣で、シニア(人材)の活用を積極化している。シニア層はコールセンターだけでなく、職場での事務作業でも大きな戦力になる。日本は少子高齢化社会を迎えているが、シニア層の有効な活用により人手不足を効率的に解消できる。これが当社の強みであり、成長戦略のひとつだ」
――競争が激しいなかで、利益をどう確保しますか。
「人材派遣先と個別に価格交渉を進め、利益率の高い案件を優先するよう心がけている。2018年9月期の連結売上高は前期比9%増の205億円、営業利益は2倍超の5億6200万円を見込む」
――中長期的な経営目標は。
「人材派遣業は高い利益率を出すのが難しい。人工知能(AI)を活用してコストを削減する。定型業務を自動化する『ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)』や、人材と受け入れ先企業をマッチングする独自システムを開発した。コスト削減で3年後に5%の営業利益率(現在3%弱)を達成したい」
――株主還元の方針は。
「まずは内部留保の充実で企業価値を高めたい。現時点では配当は考えていないが、成長に応じて配当を検討していく」

情報源: CRGの古沢社長「シニア層を活用して成長」:日本経済新聞